ファインディング・ネバーランド
シアターオーブで上演中のFinding Neverlandを見てきました!
簡単に作品の説明をすると、アカデミー賞7部門にノミネートされ作曲賞を受賞した、ジョニーデップ主演の『ネバーランド(原題:Finding Neverland)』をミュージカル化したものです。
だれもが知っている作品『ピーターパン』が誕生するまでの実話だそうです。
海外ドラマgleeのウィル・シュースター役のマシュー・モリソンさんが主演を演じたことでも有名ですね。
最近節約を心がけているので、リピーターチケットを買えないように千秋楽のプレミアムシートチケットをあらかじめ購入していたのですが…
ツイッター見てるとあまりにも評判がいいので、ついチケットを買い足して見に行ってきてしまいました。
千秋楽、最前列で字幕見えないしね!何事も予習が大事だよね!!
それに、趣味にお金使わなきゃ何に使うんだって話ですよ!
結果ほんと見に行ってよかった~!!意思の弱い自分本当にありがとう!!
って満面の笑みで言いたくなりましたね。ばかなのかな。
あまりにも良すぎて、この感想を!!!伝えたい!!!という熱い気持ちで、
前々からやりたいなーと思っていたブログとか初めてみたりね、してるわけですよ。
笑いあり涙大いにありの物語、派手なダンスやわくわくする演出!そして口ずさみながら帰りたくなる音楽!とミュージカルの醍醐味を詰め込んだような作品でした。
できれば普段ミュージカル見ない人にもぜひ見て欲しい作品です。
ネタバレは控えめで書こうと思ってますが、話の内容には触れるので真っ新な気持ちで見たい!!って人はとりあえず見ないようにお願いします。
まず、ブロードウェイ版とツアーでは最初の演出が結構違うみたいですね。
その点は賛否両論あるみたいですが、ブロードウェイ版を見たことのない私は『サントラとちょっと違うな~』程度で気にせずに楽しむことができました。
できればブロードウェイ版も見てみたいなとは思いましたが。
有名な劇作家のバリは新作を作っているのだけど、思い浮かぶのは昔の作品と同じようなものばかりで仕事に行き詰っている…という状況から話がはじまります。
公園で未亡人のシルヴィアと4人の子ども達と出会ったバリは、父親を亡くし遊ぶことをやめてしまったピーターに遊ぶけと想像することの楽しさを思い出させようと奮闘し、一緒に遊んでいく中で、自分たちの空想だけで冒険をしたりする子どもの想像力に感化され、自分の中にいる子供の頃の自分の気持ちを思い出していく。
バリ自身も人の評価されることや挫折を恐れるあまりに自分の書きたいように話をかけていない自分に気付かされ…シルヴィアや子供たちからイマジネーションを経てピーターパンの話を書き舞台を作っていく
という感じの話だっとと思います。自分なりの解釈なので、違うところもあるかもしれないですが。
子どものころにみんなやっていたであろう『ごっこ遊び』
あの時は自分たちの想像の世界が、確かに現実に存在していて。そこでは何にでもなれて、どんなことも可能だったはず。
私たちはいつからそういう想像や空想をするのをやめて、ただありのままの現実を見つめるようになったんだろう。
大人になる、常識的な考えで生きるってなんなんだろ~?
そんなことを考えさせられる作品でした。
とくに一幕の終わりのナンバー、彼自身の心の声であるフック船長に背中を押されて、バリが周りに理解されなくても本当に書きたいものを書こうと決意を固めるStrongerは本当に鳥肌もので、号泣しました。
キャストさんの歌もダンスも演出も本当にすごくて、圧倒されます!
その前のナンバーCircus of Your Mindからの流れ、ダンスと演出が本当にかっこよすぎて…頭が真っ白になりました。
あの流れと、最後のピーターパンのシーンだけでも個々でお金払ってもいいくらい。
バリの脚本を見て、キャストさんたちが最初は戸惑いながらもピーターパンを一つの作品に仕上げていく過程もとっても楽しかった!
プロデューサーのフローマンが酒場で皆の士気をあげたりと、またかっこいい!バリにいろいろ言いはするけど、バリのことをとても信頼していたんだろうなぁと感じました。
一番好きなのはやはり、ピーターパンの初日のシーン。
あまりネタバレしないようにぼんやりと書きますが、Neverland(Reprise)のシーンでの『飛ぶ』演出。本当にすばらしかった。
今の時代、他にもいろんな表現方法が実現可能だし、もっと直接的な方法だってできたはずなんだよね。
だけど、あの演出!!
本当に、作品の中で何度も出てきた『イマジネーションを働かせる』というテーマを見ている観客の頭の中で実現させる粋な演出だなって思いました。
今まで見たどの飛ぶ演出よりも飛んでたよ!!!涙で視界がぼやけまくってたけど!!
話自体は、本当に笑あり涙あり…といった感じで、特に私は1幕途中から2幕最後までずっと泣きながら笑っているような状態でした。
子どもが見ても楽しめると思うけど、疲れた大人にみてほしい。そんな作品でした。
気付いたらもう1日分チケット買ってましたね。
おかしいな?ちょっとした魔法かな?
でもこの感動をずっと新鮮な状態で閉じ込めておくことはできないから、見に行くしかないよね、ほんとね。
お金もイマジネーションで増えればいいのにね!